ご挨拶
会長 畠 清彦 国際医療福祉大学 医学部 血液内科 教授 / 国際医療福祉大学 三田病院 悪性リンパ腫・血液腫瘍センター長 公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター |
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この度、第22回日本がん分子標的治療学会学術集会におきまして会長を務めさせて頂きます、公益財団法人がん研究会の畠清彦でございます。このような機会を与えて頂きありがとうございます。
第22回日本がん分子標的治療学会学術集会は東京、都市センターホテルにおきまして2018年5月16日から18日までの2日半、開催する運びとなりました。例年より1ヶ月早い開催となり、また初日の開催時間が午前からとなりますが、多くの皆様にご参加頂きたくどうぞよろしくお願いいたします。
私が2000年にがん研究会附属病院に赴任し、故鶴尾隆先生から本学会の前身である日本がん分子標的治療研究会をご紹介いただきました。分子標的治療薬について深く知る機会を得ることができました。また、昨年ご逝去された菅野晴夫先生には、研究室の立ち上げや活動を支えて頂きました。今学会では司会をお願いしておりましたが残念でなりません。お二人にご指導頂いたことが私のがん研究での大きな支えとなっております。
さて、本学会は基礎研究者、臨床医、製薬企業の研究者などでバランスよく構成されており、協調的なテーマを介し互いの研究分野を発展させることが大きな特徴である学会です。今回の学会のメインテーマを「もっと研究を、もっと研究者を、もっと新薬開発を<More Development, More Doctors, More Drugs!>」といたしました。皆様には、是非まだ本学会に参加されたことのない若い方や、共同研究をされている方々もお誘いいただき、積極的なご参加をお願い申し上げます。
今回の学会では、近年、臨床の現場で大きな成果をあげつつあるTeam oncology(チームで種々の問題を取り組んでレベルアップを図る)という概念を取り入れ、これにより幅広く様々な職種へ参加を促していくことが重要と考えました。
そのため今回の学術集会では、治験に携わる企業や日本SMO協会にもご参加いただけるよう、また若手の研究者のために基調講演、ワークショップ、シンポジウムを基本にしながら教育的な色彩のセミナーを企画いたしております。
免疫療法、分子標的治療における有害事象のセッションではOnco-cardiologyにも注目し、さらに病理検査の重要性やバイオマーカーの重要性についても触れ、新たな研究視点に注目した今後の若手研究者の育成に繋がるような学会となりますよう努力致します。
多くの方々にご参加頂きますようどうぞよろしくお願いいたします。